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メルクリン社のHOゲージのトラックには、全て中央に3本目のレール(中央レール)が埋め込まれています。この3本目のレールにトランス(運転器)からの運転用電流(交流)が流れます。両脇の2本のレール(走行レール)はアースとして、交流電流を受け止め、トランスに戻します(図1)。 |
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中央レールに流れる運転用の交流電流を受け止めるために、メルクリン社のHOゲージ動力車には全て集電用の板(ピックアップ・シュー)が取り付けられています。このピックアップ・シューの採用により、トラックや車輪の汚れに影響されることなく確実に動力車のモーターに電気を供給することが可能なメンテナンスフリーを実現しました。他メーカーの直流2線方式では左右の走行レールにそれぞれ+と−の直流電流を流して動力車を走らせるため、ループ線で極性が逆転することで短絡(ショート)してしまいますが、メルクリンの交流3線方式では中央レールに走行用電流を流し、左右の走行レールはアースとして使用しているだけなので極性の入れ替わりを心配することなく自由に複雑な線路配置を組むことが可能です。 |
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